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ノーベル生理学・医学賞

今年のノーベル生理学・医学賞は日本人が受賞しなかったので、余り関心がないかも知れませんが、特定のDNA(遺伝子)を狙って、簡単かつ高効率に目的の遺伝子を改変できる研究です。この方法はクリスパー・キャス9と言われ、ジェニファー・ダウドナ氏とエマニュエル・シャルパンティエ氏が2012年に発表し、二人とも女性の研究者です。既存のゲノム編集手法は非常に複雑でしたが、同技術の登場で、農作物の品種改良や医学分野などの幅広い研究分野でゲノム編集が使われることが可能となりました。

この技術を利用して中国の研究者がヒトの遺伝子に改変導入して赤ちゃんを誕生させ、問題になりました。この技術を使えば自由に顔や身長などあらゆる部分を改変できるデザイナーベービーが造れるとされておりますが、倫理の問題でヒトへの利用は規制されております。

日本人の遺伝子

さて、日本人の遺伝子はどのような特徴があるのでしょうか?

核DNAの解析で日本人の起源が分かってきました。国立遺伝学研究所の斎藤成也先生の発表によれば、日本人のY染色体(性染色体で女性に引き継がれる遺伝子)はユダヤ系といった西アジア(ヨーロッパ)と類似しているそうです。この遺伝子は中国人や韓国人には見られないとのこと。言語学でも日本語と古代ヘブライ語には共通の単語があり、ヘブライ語のミカドル(高貴な方)は我が国で「みかど」が使われております。これは2700年前にアッシリア人に追放され、イスラエルの失われた十支族がアジアを経て日本に来たのではと考えられています。ユダヤ人の特徴とされる帽子と髭がある埴輪が千葉県から出土しています。イスラエルのユダヤ人は頭が良く、アインシュタイン(血液型A型)などが有名ですが、アジア圏では唯一、日本人だけが多くのノーベル賞を23名受賞していることも関係しているのかも知れません。

血液型占い

遺伝子で支配されている一つに血液型があります。表1を見て下さい。日本人はほぼA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%とバランス良く、分布しておりますので血液型占いなどがあります。中国人や漢民族はO型が多く、次にB型です。アジア圏ではB型が最も多く存在しております。また世界の著名人はA型が多いことが知られています。

遺伝子の研究から日本人は太り易い遺伝子を持っております。古代から質素な食事で生きてきたため「飢餓」に対応できる遺伝子を持つ人がおり、このような人は少ない食事でも生きられる体質で、現在の栄養価の良い食事では肥満になります。日本人の34%がこの遺伝子を持つとされます。また子供を小さく産んで大きく育てる考えも、成人になってから太ることに繋がるとされております。胎児の時に栄養が充分供給されないと節約遺伝子にスイッチが入りますので、成人になって食事が充分供給されると太ることになります。このように遺伝子は変化しないのではなく生活環境や生活習慣で持っている遺伝子にスイッチが入ったりして我々の体に変化を与えます。

ジャンクDNA

遺伝子には蛋白を作る遺伝子の他に蛋白合成を指令しない遺伝子(ジャンクDNA)があります。遺伝子を研究した当初は、蛋白を作らない遺伝子はゴミ扱いされ、ジャンクDNAと呼ばれていました。また、非翻訳性RNA(ノンコーディングRNA)の中には小さなRNA(miRNA)があり、細胞内で作られ血液中を巡回して特定の細胞に入って細胞内の蛋白合成を阻害することが分かってきました。これらのmiRNAを検出することで癌の種類や進行度合いステージまで判定できることが国立がんセンターにより研究報告されました。現在、臨床研究がされておりますので、いずれ癌早期診断検査として利用されると考えられております。我が国の死亡原因の一位は癌ですので、早期発見で治療が可能になると考えられております。とは言っても、健診や人間ドックを定期的に受けることが早期発見に繋がります


最近ではメタボ健診に行く時間がない場合でも自宅で手指から少量の血液を採取して郵送すると健診結果がスマートホンに送られて、近隣の医院を紹介する「スマホ de ドック」などの健診サービスも活用できます。自分の健康と疾病予防を心掛け、自分の命は自分で守ることで好きな車を楽しむことができます。






モータークラブの皆さん
健康と疾病予防を心掛け、車をおおいに楽しみましょう‼
ーーー”大澤 進”




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